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薬用植物・山菜苗

黒実クコ

ナス科クコ属 今中国で話題の黒く丸い実が鈴なりになるクコの仲間です 実を乾燥させて水に浸すとすぐに色素が出るくらい実に含まれるポリフェノールの一種アントシアニンが多く、ブルーベリーの20倍と言われ、目にはもちろん、免疫機能の向上や肝臓、腎臓の強壮 抗ストレス 抗酸化作用 アンチエイジング等に注目されています 輸入された実は高価で出回っていますが日々の健康のためには安心安全な自家栽培での収穫がおすすめです

千成クコ

ナス科クコ属 中国や日本原産の落葉低木で薬膳料理でもお馴染みのクコです 千成クコは実が鈴なりに実る品種です 果実は生食やクコ酒、ドライフルーツにしてお粥や杏仁豆腐のトッピングにも利用されます 若い葉や根皮なども生薬になるそうです

杜仲

トチュウ科トチュウ属 中国原産の落葉高木で若葉を煎じた杜仲茶が一時期ブームにもなりました 現在も高血圧予防の他にダイエット時のミネラル補給やメタボ、デトックス等にも注目されています 樹皮は生薬名「杜仲」です

メグスリノキ

ムクロジ科カエデ属 日本特産の落葉高木で江戸時代から樹皮を煎じた液を点眼薬や洗眼薬として民間療法などで利用されてきました 近年は成人病予防目的でお茶を利用されています 紅葉がとても素晴らしい樹種です

トウキ

セリ科シシウド属 乾燥した根茎は血液循環を高める作用があり婦人薬「当帰」として有名な品種です 根だけでなく葉を乾燥したものは入浴剤に成熟果実を漬け込んだトウキ酒なども利用されます

イヌトウキ

セリ科シシウド属 九州や四国、近畿地方南部に自生する種で宮崎の霧島山系のみに自生するヒュウガトウキと並んで日本山人参と呼ばれたりもします 健康食品として利用されていますがヒュウガトウキの方が含まれる成分は多いようです

アシタバ

セリ科シシウド属 房総半島や小笠原諸島の海岸付近に自生する常緑多年草で八丈島では生産もされています 開ききっていない若葉をおひたしや酢の物、炒め物、天ぷらなどにすると美味です 名前の由来は葉を摘んでも明日にはまた新しい葉が出る位成長が早いと言われています

長命草 (ボタンボウフウ)

セリ科カワラボウフウ属 関東以西の太平洋側から九州、沖縄の海岸付近に自生する常緑多年草です 厚みのある牡丹の様な葉で民間療法では風邪薬にも利用されたことが名前の由来です 近年大手製薬会社も注目している植物で山菜としては若芽をおひたしやてんぷら、和え物などに利用します、独特な苦みや風味があるためセロリが大好きな人にはボタンボウフウも好まれると思います

ミシマサイコ

セリ科ミシマサイコ属 江戸時代に東海道を旅する人々が三島の宿では柴胡という薬を買い求めるのが習わしだったそうです 現代でも生薬名を柴胡と呼び、解熱、鎮痛、抗炎症、肝臓などの漢方治療に配合されているようです 

ウラルカンゾウ

マメ科カンゾウ属 中国東北部原産のカンゾウです 地下茎にしょ糖のおよそ150倍の甘味と言われているグリチルリチン酸を多く含み甘味料としても多く利用されています 生薬として色々な漢方薬にも含まれ、薬草としては紀元前から利用されていると言われます 

トチバニンジン

ウコギ科トチバニンジン属 節くれだった根からチクセツニンジンとも呼ばれている日本原産の薬草です  解熱、去痰、健胃薬などに処方されたり育毛剤としても利用されているようです

オタネニンジン

ウコギ科トチバニンジン属 滋養強壮や様々な効能が有名で、古くから朝鮮半島や中国で珍重されてきた生薬です、日本でも江戸時代に持ち込まれた種子が紆余曲折の末に栽培増殖法が確率され幕府から種子が下賜されたため 御種人参 と呼ばれます

田七ニンジン

ウコギ科トチバニンジン属 種子から収穫出来るまで3~7年かかることから別名三七人参とも呼ばれます 雲南や広西チワン自治区で栽培されていて薬効や貴重さから長らくは中国からの持ち出し禁止品でしたが近年にも輸出されるようになりました

コシアブラ

ウコギ科ウコギ属 有名なタラの芽に似た味ですがウコギ科特有の香りや苦みが少しありますが、好きな人にはうまみが強く人気があります タラの芽の様に袴をとって、てんぷらにするとアクも取れて非常に美味です また、新芽や新葉は塩ゆでにして水にさらしておひたしにするのがおすすめです

タカノツメ

ウコギ科タカノツメ属 冬芽が鷹の爪に似ているコシアブラの仲間です 秋の黄葉が素晴らしくて庭木にも用いられていますがコシアブラ同様新芽が山菜として人気があります 新芽を天ぷらやあく抜きをしておひたし、胡麻和えなどにして食べると美味です

タラノメ (タラノキ)

ウコギ科タラノキ属 ウドと並ぶ代表的な山菜の一つで芽吹く直前の芽を天ぷらやおひたし、味噌焼きなどで楽しみます 民間薬としても利用されていて、糖尿病にも効果が期待されています

ヤマウド

ウコギ科タラノキ属 独特な香りが人気の代表的な山菜です アクがあるのでゆでて茎は酢味噌和えや味噌漬け、葉は油炒めやおみそ汁の実、皮はきんぴらにもなります 香りや歯ごたえが強い山ウドの他に軟白栽培された白ウドもありますがどちらも同じウドです

コガネバナ

シソ科タツナミソウ属 中国や極東ロシア原産の多年草です 徳川吉宗の頃朝鮮から種子がもたらされ小石川養生所で栽培されたのが始まりとされます 生薬名を「オウゴン」と呼び、漢方では色々と処方されています

半枝蓮 (ハンシレン)

シソ科タツナミソウ属 中国や台湾などに自生する植物で中国では古くから外傷、化膿性疾患、感染症などで民間療法として利用されてきたそうです 近年は抗ガン作用に期待されて色々と研究が進んでいるようです

チョロギ

シソ科カッコウソウ属 江戸時代に伝わった中国原産の多年草で芋虫の様な根茎をお正月のおせちに用いられます ゆでると百合根の様なほくほくとした食感で塩漬けにしたあと梅酢に漬けたものが有名です 

センブリ

リンドウ科センブリ属 室町時代頃日本で発見された薬草で千回振り出してもまだ苦いことから 千振り と呼ばれ当初はノミ等の殺虫目的で利用されていたそうです ドクダミ、ゲンノショウコと並ぶ三大民間薬と呼ばれるほど有名な薬草で、健胃薬として用いられる二年草です

日本ムラサキ

ムラサキ科ムラサキ属 古くから紫色の染料植物として利用されてきました 染料以外にも生薬として抗炎症、傷治療の促進などで漢方薬にも利用され、最近では口内炎の薬としても処方されているようです

ホップ

アサ科カラハナソウ属 ビールの原料の一つとして有名なツル性の多年草です 雌雄異株で雌株だけに松かさ状の毬花が付き、毬花の中にビールの苦み成分「ルプリン」が出来ます 毬花はとても可愛らしくておしゃれなグリーンカーテンにもおすすめです ビール原料以外にも生薬として健胃や鎮静効果があるようです

ツルニンジン

キキョウ科ツルニンジン属 ジイソブとも呼ばれるツル性の多年草で地下に太い根茎を作ります 夏から秋にかけて釣鐘状の独特な花を咲かせます オタネニンジンの様に根茎を焼酎に漬けたものやスライスした根茎をはちみつ漬けにしたりします、韓国では有名な山菜で根茎をキムチや和え物、揚げ物にしたり若芽を食べるそうです 

トトキ (ツリガネニンジン)

キキョウ科ツリガネニンジン属 「山でうまいはオケラにトトキ」と言われ若芽をおひたしや天ぷらなどにして食べます、花も美しく8~9月頃にソバナに似た釣鐘型の淡い紫色花を沢山咲かせてくれます

アズキナ (ユキザサ)

ユリ科(キジカクシ科)ユキザサ属(マイヅルソウ属) 4月頃に顔をのぞかせるユキザサの新芽をゆでるとあずきをゆでた時と似た香りがすることから「アズキ菜」と呼ばれ新芽を軽くゆでておひたしや和え物、炒め物にできます ゆでたてをそのまま食べても甘みがありとても美味です

ウルイ (オオバギボウシ)

ユリ科(キジカクシ科)ギボウシ属 春頃に出てくるオオバギボウシの若芽は「ウルイ」と呼ばれとても人気がある山菜です ゆでた若芽をおひたしや胡麻和え、お味噌汁の実、煮物、酢の物、天ぷらなどでも美味しいです

畑わさび

​アブラナ科ワサビ属 お刺身や蕎麦の薬味としても日本人になじみが深い植物です 水が流れる沢などで生産される根茎が太くなるワサビと実は同じ植物ですが実は畑やプランターでも栽培できます 畑やプランター栽培では根茎は太くなりにくく代わりに次々と出てくる葉や花を醤油漬けや天ぷらなどにすると美味です

行者ニンニク

ヒガンバナ科ネギ属 名前の由来は山奥にこもって激しい修行をしていた行者達が食べていたとも、ニンニク集があり滋養がありすぎて修行の妨げになるため食べるのを禁止されたからとも言われています 炒め物や卵とじ、おひたしなど色々と利用できますがお肉との相性がとても良いので肉野菜炒めがおすすめです

ヤブカンゾウ

ススキノキ科ワスレグサ属 ノカンゾウやハマカンゾウと共にワスレグサと呼ばれるとても繁殖力が高い中国原産の植物です 三月頃から芽を出して夏に八重の美しい花を咲かせます 20㎝程に伸びた若芽ならアクも無いのでさっとゆでただけでおひたしやクセもないのでサラダにも出来ます 酢味噌和えもおすすめです

フキノトウ (フキ)

キク科フキ属 フキノトウはお正月や早春の寄せ植えにも利用されますが 独特な香りが楽しめる山菜としてが有名です まだ開いていない蕾は天ぷらや煮物に、少し開いた花もフキノトウ味噌に利用され、茎は良くあく抜きして煮物などがおすすめです

シドケ (モミジガサ)

キク科コウモリソウ属 モミジガサの新芽は秋田ではシドケと呼び人気が高い山菜です 軽くゆでておひたしや汁物の実にするとほろ苦さや歯ごたえを楽しめて、天ぷらもとても美味です

徳利クワイ

オモダカ科オモダカ属 中国や朝鮮半島から渡来したと思われる水生植物です 矢じり型の葉に白い花が咲いてビオトープなどでも利用されますが日本では縁起が良い植物として伝統的なお正月のおせちに人気があります 皮を剥いた根茎を水にさらして数度ゆでこぼした後煮物にするのが一般的です

花ミョウガ (ミョウガ)

ショウガ科ショウガ属 薬味などでもお馴染みの山菜で秋口に顔をだす花穂は独特の香りと色合いで刻んで薬味にしたり天ぷらや酢の物、お味噌汁の実などで大活躍です なお、食べても物忘れがひどくなる成分などは確認されていません

コゴミ (クサソテツ)

イワデンダ科クサソテツ属 クサソテツの新芽は山菜のコゴミとしてとても有名です 葉姿が美しいので観葉植物的に栽培されますが4月下旬頃から伸び始めたゼンマイ状の新芽はアクが少なくておひたしや和え物、天ぷらなどで美味しくいただけます

ワラビ

コバノイシカグマ科ワラビ属 とても有名な山菜でおひたしやてんぷら、山菜ソバや山菜のまぜご飯の具等に利用されます 明るい日陰で適湿な土壌であれば良く増えて群生していきます ワラビには生で多量に食べると中毒を起こすアクがありますので食べる場合には必ずアク抜きをします、あく抜きをしたら冷凍保存も出来て年間を通して楽しめます

ゼンマイ

ゼンマイ科ゼンマイ属 ワラビと並ぶ代表的な山菜です 韓国料理のナムルでもおなじみで、収穫した後あく抜きをして天日乾燥を行うと長期間保存がききます 食べるときは2時間くらい水で戻し沸騰したお湯で軽くゆでて、冷水にさらします おひたしやソバの具、煮物 炒め物ととても幅広く利用出来ます

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